馬場蹟

馬場蹟

  常盤林道を登りつめた嶺上にある縦百間(約二百メートル)横二十間(約四十メートル)の山間にはめずらしい平坦な土地で、馬乗り馬場といわれている所がある。
 昔、この地方の百姓たちは、ふんだんな茅草などを飼料に利用し、軍馬の飼育が盛んだった。時々、軍事訓練のためこの広場で鷹狩りが行われたり乗馬競技が行われたといわれている。
 また、中間より少し西の方に九尺程の円形にして、相撲の土俵のように周りに一〜二尺の高さに石を並べた所があり、そこは黄金を埋めたという説もあり、黄金の熱により降り積もった雪が速やかに溶けてしまうという不思議な場で、芽草だけが生えている。
写真は馬場蹟(現在は草原ではなく杉や桧の森林になっている)


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