升ヶ滝

升ヶ滝

 名坂沢を登ると杉林の間に高さ四丈(十二メートル)幅四尺(一、二メートル)滝壺方六尺(約二メートル四方)の升(計量器)の形をした滝がある。
水山常福院の開基智證大師が滑らかな岩肌を流れ落ちる清らかな滝を見て、この周辺の山をめぐる流水を細かに探(さぐ)ると、四十八の瀑布ありと説かれ、この高い山中を流れる水をもって、水山と名づけ大師始めて明王の霊地なることを知り山頂に尊像を彫刻し安置したという。


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